アメリカン・スナイパー

多忙をきわめて読むのが本でない形態のほうが多い時期だけど、イーストウッドのアメリカン・スナイパーを見たのちのこの一冊は、背景理解にうってつけ。
イーストウッドが保守派であるにしても、主人公にして原作者、160人を戦地で殺したクリスがたとえ戦争を「joy」と表現していたにせよ、イーストウッドが書きたいのは戦争によって「心に残る傷」だろうことはラストの描き方を見てもわかるし、この本を読めば新たな心の病が作られる戦争の「死角」は浮き彫りになるばかり。本当に戦争に正義などないのだなあ…。
イラク戦争ベトナム戦争をとうに越えてしまっていた。
勝てないアメリカ――「対テロ戦争」の日常 (岩波新書)

カズオ・イシグロ

帰路のメモ。Kazuo Ishiguroの記憶と戦争をめぐる新作だとか。でもファンタジー?冒頭から引き込まれるらしいので、早川から邦訳出る前に読んでみよう。蕎麦屋と散歩で春の息吹を感じつつ。にごり酒美味しかったな(電柱に頭をぶつけたが)。

あとメルケルの話にもなったけど、科学者つながりでメルケルが物理学者ということも気になってる。次回聞くのを忘れないようにメモ。

http://www.amazon.com/Buried-Giant-novel-Kazuo-Ishiguro/dp/030727103X/ref=la_B000APSEA8_1_1/175-7694809-6535821?s=books&ie=UTF8&qid=1425814897&sr=1-1

日本の科学者100

必要があって、「考える人」の「日本の科学者100人100冊」をようやく入手。この充実ぶりはすごい!
この前聞いた三浦梅園という日本独自の形而上学を打ち出した人物ももれなく載っている。

早いところ作業を終わらせなくては。しかし雑誌は書影が出ないのかしら…。

ミハル・アイヴァス

ミハル・アイヴァスという名前の響きのかっこよさにやられて…というのもあながち嘘ではなく、久々にガイブンを読みたいこともあり『黄金時代』を買ってみた。しばし夢中にはなっていられないけれど、持っているだけで気の持ちようも違うかもと。今朝はちょうど、この10年がある意味、砂上の楼閣だったのでは…という会話を交わしたところだっただけに、現実的なところからは離れられそうな一冊を。

黄金時代

朝ごはん

食欲がないので、雑誌「うかたま」の「100人の朝ごはん」。

文字どおり100人のある日の朝ごはんを写真とともに紹介した特集で、人選がなかなかよくて朝の雰囲気によくあっている。

パン・ウェイさんや高橋みどりさんといったプロの料理周りの人から農家や食材を扱うお店の人たち、あとは椎名誠さんや吉田戦車さんといった書きものまわりの人たちまで。ほぼ毎日同じ朝食の人がいて驚いた。

あと粉モノ食べたくなってきた…(でも強力粉ストックがない!)